相続問題を解決する名古屋の弁護士法律事務所

弁護士法人 東海総合

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第1章 相続が生じたら、まず、すべき事


はじめに

すでに相続が生じている場合

相続が生じたら、まずすべきこと
相続開始当初から気をつけておくこと

【遺言がない場合】

・承認・限定承認・放棄手続について
・遺産分割について
・相続分の決め方について
  法定相続分の例
  寄与分とは
  特別受益とは
  具体例
・遺産分割の手続について
*遺言がない場合の相続手続についてを参照ください。

【遺言がある場合】

・遺言について
  遺言の種類
・遺言の執行について
・遺言執行者について
・遺贈の承認と放棄手続について
・遺留分について
*遺言がある場合の相続手続についてを参照ください。

相続税について

・相続税とはどのような税金か?
・どのような人が相続税を支払う必要があるか?
・相続税の計算方法は?
・実際の申告手続きについて


相続対策

将来生じる相続についての検討
*将来生じる相続について検討を参照ください。

遺言書の作成・生前贈与等

・贈与についての注意点
・遺言作成の注意点等
・遺言書の内容と生前贈与の方法に関する若干例

財産管理・運用・処分について

・財産の正確な把握
・財産の管理・運用と処分
・意思能力の問題~後見人、保佐人
 補助者の選任と任意後見契約

相続が生じたら、まず、すべきこと

① 遺言の有無の確認と保管

遺言の有無を確認して下さい。遺言がある場合、遺言を開示する義務がありますので、遺言を保管している人は、相続人等に遺言を見せてあげて下さい。
遺言を見せてもらった方は、そのコピーをもらうようにして下さい。

② 遺産の状況の確認と範囲の確定

死亡時に、どのような遺産があり、その遺産は、現在どうなっているか等を確認して下さい。
実際は、何が遺産かは、専門的な知識がないと判断できない場合があると思いますので、そのような場合は躊躇なく、専門家にご相談下さい。
遺産の関係書類は、大事に保管して下さい。
*遺産の例 : 不動産、預貯金、株式、出資金、預託金、投資信託、未収給料、未収報酬、未収賃料、損害賠償請求権、貸金、預託金、税金の還付金、未収の厚生年金、電話加入権、自動車、書画・骨董・貴金属等の動産、現金など

③ 遺産の確保

遺産が存在することが判明したら、他の財産と混同しないように区別して保管して下さい。

④ 相続人の確認

誰が相続人かは、わかっておられることが多いと思いますが、諸手続でも必要になりますので、戸籍謄本等(正確には、戸籍という名称だけではなく、除籍、原戸籍という名称である場合も)を取得して確認して下さい。
いわゆる隠し子がいたという場合だけではなく、養子縁組をしていたということもありますので、注意が必要です。
取得する戸籍謄本等は、まず、亡くなった方(相続の対象となる、亡くなった方を「被相続人」といいます。)の出生から死亡までの戸籍謄本等を取得して、そこから、順次、相続人となられる方をたどって戸籍謄本等を取得して頂く方法が確実です。

⑤ 相続債務の確認

亡くなった方が、どのような債務を負っていたかを確認して下さい。
債務の弁済については、専門家にご相談頂いたほうが賢明かと思います。
*相続債務の例 : 借金、入通院費、賃料、各種公租公課(税金や固定資産税等)、各種保険料、電気・ガス・水道代・電話代等の光熱費や生活上生じる債務等

その他のコラム

第4章 遺言がある場合の相続手続についてーその2

2 遺言執行について 遺言の執行とは、遺言に記された内容を実現することです。  しかし、遺言には、 ① 遺言の内容を実現するために遺言執行者(遺言を執行する人)の執行を必要とするもの、 ・ 推定相続人の廃除及びその取消 ・ 認知 ② 遺言の内容を実現するために遺言執行者又は相続人の執行行為を必要とするもの、 ・ 遺贈 ・ 祖先の祭祀主宰者の指定など ③ 遺言が効力を生じたことによりその内容は法的に実現...

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